先日、新発売されたコスパ最強の液晶タブレット(液タブ)「HUION Kamvas GT-191」を購入しました。
最近発売されたものなのでちょっと不安だったのですが、2週間ほど使用した結果どうだったのかレビューします。
もくじ
はじめに
今回紹介する商品は、HUIONから最近発売された「HUION Kamvas GT-191」です。
19.5インチモデルで、同じサイズの中では圧倒的にコスパが良い液晶タブレット(いわゆる液タブ)なのですが、結果から先に言っちゃうと不具合もなく最高の商品!でした。
この商品について価格・付属品・仕様や、2週間使って見た感想などについてレビューしていきます。
では早速見ていきましょう。
びっくりするほど安い!
まず、HUIONの液タブを購入検討する方の大半は、価格が安いからだと思います。
私は「Amazon」から購入したのですが、購入時の価格で「54999円」でした。
使いやすさ |
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価格 |
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配送状態 |
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ディスプレイ |
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ペンの扱いやすさ |
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先ほど紹介した通り価格はかなり高コスパ。
ディスプレイや本体に傷はなかったのですが、配送時に付属している液晶保護フィルムが使い物にならなかたのでちょっとマイナスしました。
もし、価格を気にせず最強の液タブを購入したいって方は、WacomのCintiqあたりを検討してみてください。
Cintiqをチェックするとわかるのですが、だいたい同じようなサイズなのに「価格が3倍以上」するんですよね。
やはりHUIONの強みっていうのはこういうところにあると思います。
ちなみにCintiqで人気があるのは「13インチ」だと思います。
13インチモデルと比べても、HUIONの方が圧倒的に安いですよね!
ですが、やはり安いものだと、不良品やスペックへの不安が気になるところです。
価格の割にスペックがすごい!
HUION GT-191のスペックはこんな感じになっています。
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ブランド | HUION |
液晶サイズ | 19.5インチ |
液晶タイプ | IPSパネル搭載 |
アスペクト比 | 16 : 9 |
解像度 | fullHD 1920*1080 |
視野角 | 178° |
発送重量 | 約7kg |
本体重量 | 約3.3kg |
対応OS | Windows 7/8/8.1/10, Mac OS X10.10.0 |
筆圧感知 | 8192段階 |
表示可能色 | 1670万色 |
Cintiqと比べられる程、しっかりしたスペックになっています。
いくつかピックアップして見ていきましょう。
ちょうど良い19.5インチ
プロ仕様で多くの人に人気があるCintiqの中でもよく使われている13インチと比べると、HUION Kamvas GT-191は19.5インチあるので、画面が大きくなっています。
そのため、当然ですがイラストを描く時に広く使えますし見える範囲も広がります。
19.5インチはイラストを描きやすく、かつ置き場所に困らない大きすぎず小さすぎず、ちょうど良いサイズだと感じました。
とは言ってもそれなりのスペースは必要なので注意してくださいね。
fullHDでIPSパネル搭載
このHUION Kamvas GT-191は「IPSパネル」を搭載しています。
IPSパネルっていうのは、簡単に言っちゃうと高価格な液晶パネルで、視野角による色や輝度の変化が少ないというもの。
視野角は178°
先ほども出てきた視野角というキーワードですが、これは横から見た時にどれぐらいまで見えるかの目安です。
HUION Kamvas GT-191は真正面が0°で視野角178°ですから、ほとんど真横から見ることもできます。実際に試してみましたが、横からでもよく見えて快適でした。
ほぼ真横から撮影してみましたが綺麗ですね!
8192段階の筆圧感知
HUION Kamvas GT-191は、8192段階で筆圧を感知することができます。
まじで8192段階じゃん!ってほど実感はできないのですが、筆圧で線の太さが変えられるのはやはり大事です。
ちなみに執筆時点で、8192段階の筆圧感知ができるのはWacom製液タブとHUION製液タブだけでした。
Wacom製液タブと比べられるってだけでもすごいことですよ!
付属品
Kamvas GT-191に付属していたのは、以下のアイテムです。
- 液タブ本体
- 電源ケーブル
- HDMIケーブル
- 充電式ペン2本
- ペンホルダー(ペン置き)
- ペン先
- ペンの充電ケーブル
- USBケーブル
- 手袋
- 液晶用クリーニングクロス
- インストールディスク
- ユーザーマニュアル
- HUIONのカード
- プラスドライバー
こんな感じでした。
詳しくは後述するのですが、Kamvas GT-191のモニタースタンドは自分でつける必要があります。
そのため、プラスドライバーが1本付属していました。
また、HUIONのカードというのは「ありがとうございます」と日本語で書かれた「Skype」などのアドレスが記載されたカード。
PCと接続するためのケーブルはHDMIケーブルが付属していますが、PCに端子がない場合は別途で変換ケーブルを用意する必要があります。
ちなみに私は「iMac」で使用しているため、thunderboltからDVIケーブルに変換して使用しています。
DVIケーブルについてはこちら。
変換ケーブルはこちらを購入。
ケーブルの端子を選ばないので、Macユーザーの方は、とりあえずこれを選んでおけば大丈夫でしょう。
心配なのは配送状態
というのもダンボールを開くと、冒頭で紹介した画像のような箱に入って配送されてきたのですが、その中にさらに「2枚の板」が入っていたんですよ。
紙製っぽいのですが、かなりしっかりしています。
発泡スチロールをこれらで挟むようにして入っていたので、衝撃への対策はばっちりだったはずです。
この様な梱包は初めて見たので驚きました。
もちろん本体に傷はなく、付属品もちゃんと揃っていました。
海外製の商品で、不良品が届いたというようなレビューもあって心配していたのですが、予想以上でした。
画面の厚さ
液タブで問題になるのが、ガラスの厚みによる「ペンの位置とカーソルのずれ」ですよね。
これについては、HUIONのドライバをインストールして「キャリブレーション」という機能を使えば、ある程度調整することができます。
私の場合、使用直後は気になっていましたが、数時間で忘れました。
書いていくうちに慣れるかと思います。
色の差
HUION Kamvas GT-191は、メインで使用しているモニターと色が違うというような場合でも、HUION側から調整することができるんです。
本体ボタンを押すことで設定画面が表示され、RGBを細かく調整できました。
片手で操作できるモニタースタンド
HUION Kamvas GT-191のモニタースタンド(角度調整するやつ)は片手で調整できるんです!
これについては、実際に操作してみないとわかりにくいのですが、以下画像にある部分を引っ張ることで角度を調整できるようになります。
これがすごくて、ほぼ平面から90°まで角度を調節できちゃうんです。
また意外なほどスムーズに調整できるので、力を入れる必要はありませんでしたし、自分にあった角度で絵を描けますね。
ちなみにこのスタンドは、自分で取り付ける必要があります。付属のドライバーを使って付属されているネジで固定します。
HUION Kamvas GT-191のスタンドは自分で取り付ける。
上下の向きに注意!
ケーブルは挿しづらいかも
HDMIケーブルやDVIケーブル、電源ケーブルまで全てのケーブルは「背面の下部分」にあるのですが、ケーブルを抜き差しするときは後ろ側に回る必要がありますし、ケーブルの角度が苦しくなってしまいます。
また、ケーブルが常に折れ曲がった状態なのでちょっと心配です。
現状影響はありませんが、なるべくまっすぐにして設置しています。
Wacomドライバとの干渉について
私は、過去に「Wacom Intuos Comic M」というペンタブを購入して使っていたのですが、これを使うのに「Wacomドライバ」が必要でした。
HUION Kamvas GT-191を使うためには、他社のドライバはアンインストールが必要になる。と書かれていたのですが、実際に使ってみるとどちらも問題なく使用できました。
これが相性なのか、私の環境だけなのか、Wacomドライバ(Intuos Comic M用)だけ大丈夫なのかについてはわかりませんが、必ずしもアンインストールが必要になる訳ではないようです。
液晶保護フィルムは...
HUION Kamvas GT-191には、初めから液晶保護フィルムが貼られた状態で配送されるのですが、これはほとんど使い物になりません。
画面の四隅には両面テープがばっちり見えましたし、ペンで書くと「キュッ」という音がなってしまい、耐えられず即外しました。
配送用の保護フィルム程度に考えた方が良さそうですね
実際に使ってみて
実際にHUION Kamvas GT-191を使ってみて、不満はなくコスパも最高の液タブでした。
書き心地も良いですし、広いスペースで書けるのでとても満足しています。
温度
ちょっと温度について触れておきます。
正確な温度は測っていないので感覚の話になってしまうのですが、あったかくなる程度には温度が上昇する感じです。
夏場のあっつい部屋で使用したら、その分温度も上昇するかもしれませんが、普通にイラストを描いたりするだけなら気にならない程度でした。
2017/09/26 追記:1ヶ月使ってみて
早いもので、HUION Kamvas GT-191を購入してから、もう1ヶ月が経過していました。
普段はサブディスプレイとして使用し、イラストを描くときや画像加工をするときには、液タブとして本領を発揮してくれています。
コメント(記事下)でも書きましたが、現状、何も問題なく快適に使用できています。また購入時にペンを充電したのですが、まだ切れていません。
使用頻度にもよりますが、思ったより長く使えそうです。
コメントいただいたのを機に追記してみました。
参考になれば幸いです。
追記:2019/5/15
購入から1年以上経過したのですが、いまだにバリバリ動きます。
現在は、お絵描き以外に「Zbrush」のようなスカルプトやメモ書きでも使っています。
良い製品だと改めて実感しました。現在は、新モデルが発売しているようなので注意
新モデルのHUION Kamvas GT-191 V2は「ペンの充電が不要」になっています。
液タブを使おうと思ったタイミングでペンの充電が切れていたということも何度かあったので、充電不要ペンは魅力的ですね。
まとめ
今回、HUION Kamvas GT-191という液タブを購入してみて、実感したのはやはりコスパ最強という点でした。
5万円代で購入できて、ここまでしっかりしたスペックの液晶タブレットはなかなかないんじゃないですかね。
とても満足しています。
Kamvas GT-191に感動しすぎて長くなっちゃいましたが、Wacom製の液タブは高すぎて、手が出せないというような方はぜひ購入を検討してみてください。
ではまた。