今回は、GearBestから新登場した格安3Dプリンター「JGAURORA Magic」について紹介します。
最大造形可能サイズは「220x220x250」
造形時のレイヤーは「0.05~0.3mm」に対応しており、ヒートベッドは約110℃まで加熱できるので「ABS」にも対応しています。
それでいてコスパの高いモデルとなっているのでチェックしてみてください。
もくじ
はじめに
今回紹介するアイテムはこちら!
GearBestに新登場した「JGAURORA Magic」という3Dプリンターです。
執筆時現在の価格は「199.99ドル」
以前紹介した「Creality3D Ender-3」と同じくらい格安な3Dプリンターでした。
それでいてヒートベッドを搭載していたり、最小レイヤー「0.05mm」まで対応しているようなのでチェックしてみてください。
JGAURORA Magicの組み立て
GearBestの3Dプリンターは、基本的に「未組み立て」だと思った方が良いです。
画像を見るとわかる通り、それぞれのパーツに分かれて配送されてくるため、3Dプリンターの組み立ては各自行う必要があります。
画像には「10分で組み立てできる」と書かれていますが、3Dプリンター初心者の方には多分無理だと思います。
一応、GearBestの商品ページに「組み立ての手順動画」が公開されていました。
動画を見た感じでは、私が使用している「Creality3D CR-10S」より難しそうですね。
3Dプリンターに慣れている方や、過去に組み立てを行なった方は問題ないと思いますが、初3Dプリンターの方には大変かもしれません。
その場合は、Creality3D Ender-3のような「ほぼ組み立て済み」の3Dプリンターもチェックしてみてください。
ちなみに、私のCreality3D CR-10SはAmazonで購入しました。
JGAURORA Magicのスペック
JGAURORA Magicのスペックや仕様はこんな感じ
スペック | |
---|---|
レイヤー | 0.05~0.3mm |
ノズル直径 | 0.4mm |
ノズル数 | 1 |
フィラメント直径 | 1.75mm |
プラットフォームサイズ | 220x220x250mm |
ノズル最大温度 | 250℃ |
ヒートベッド最大温度 | 110℃ |
対応フィラメント | ABS |
スピード | 10~150mm/s |
言語 | English |
電圧 | 110V/220V |
ファイルフォーマット | G-code |
付属スライサー | Cura |
SDカード | ◯ |
重量 | 8.000kg |
本体サイズ | 44.30x45.00x47.20 cm |
ヒートベッドを搭載しているため、ABSのような高温でプリントするフィラメントもOK
スピードは「10~150mm」と記載されていますが、綺麗な造形物を作る場合、結局「60mm/s」くらいが無難だと思います。
電圧は「110V/220V」を切り替えられるようなので、日本での使用もOK
電圧の欄に「110V」と書かれていない3Dプリンターの場合、日本では使用できないので注意してください。
また「プラグの形状」にも注意。
JGAURORA Magicに付属しているコンセントプラグは「EUプラグ」なので、変換が必要になります。
220x220のプラットフォーム
JGAURORA Magicは「220x220x250mmのプラットフォーム」を搭載しています。
プラットフォームのサイズはCreality3D Ender-3と同じですね。
一概に、プラットフォームサイズが大きいから良いというわけでも、小さい方が良いというわけでもありませんが、220mmあれば大抵のものは作れるはず。
私が使用しているCreality3D CR-10Sのプラットフォームサイズは「300x300x400mm」ですが、大きいものが作れるだけでなく、複数のパーツを一度に造形できるという利点があったりします。
逆に「140x140mm」のような造形サイズが小さいものだと、音が静かだったり水平取りがしやすい(ずれにくい)とか。
このあたりは、各自用途に合わせて選択してみてください。
停電時も安心機能搭載
JGAURORA Magicは「印刷再開機能」を搭載しています。
3Dプリンターの実行中に停電が発生した際、途中から再開することができるような機能なのですが、私はあまり使ったことがありません。
というのも、印刷中に停電や電源OFFにすることがあまりなく、再開したとしてもノズルからフィラメントが垂れてきて「ダマ」になっちゃうんですよね。
最終的に、結局作り直しという方が多いような気がします。
この機能に関しては、おまけ程度に考えておくと良いかもしれませんね。
0.05mmの造形に対応
少し驚いたのですが「JGAURORA Magic」は、最小レイヤー厚さ「0.05mm」まで対応しているようです。
レイヤーの厚さは、言い換えると「積層痕の目立たなさ」
1層ごとの厚みをより薄くできるので、簡単に言うと「より綺麗な造形ができる」と言うことですね。
0.05mmで造形する場合、当然0.2mmの造形より時間がかかるということですが、ネジや細かいパーツなど、綺麗に造形したいときにオススメ。
格安3Dプリンターで0.05mmに対応しているというのは、なかなかのポテンシャルを持っていると思います。
ヒートベッド搭載
先ほども紹介した通り、JGAURORA Magicは「ヒートベッド」を搭載しています。
最大温度は「110℃」なので、ABSのような高温で使用するフィラメントもOK
ただし、箱型の3Dプリンターに比べると「反り対策」が大変かも。
私も、ABSで造形する時は「ダンボールをくっつけて作った囲い」を使って温度を高く調整しないとうまく造形できません。
こういった製品は「エンクロージャ」とも呼ばれているみたいです。
SDカードを使って造形する
JGAURORA Magicは「G-code」の読み込みに「SDカード」を使用します。
同梱されているSDカードの中に、Curaやその他のスライサーで作成したG-codeを保存し、そこから読み込んで造形する感じですね。
ちなみに私が使用している「Creality3D CR-10S」は、MicroSDカードでした。
どちらが良いと言うわけでもありませんが、MicroSDカードには対応していないようなので注意してください。
まとめ
今回は、GearBestから登場した格安3Dプリンター「JGAURORA Magic」を紹介しました。
「0.05mmのレイヤー高さ」や「110℃まで対応したヒートベッド」など、格安3Dプリンターにしては中々の性能を持っていたので、興味のある方はチェックしてみてください。
ではまた。