先日、UnityアプリにAdMobメディエーションを導入する方法という記事を紹介しました。
前回は導入方法だけだったのですが、導入が成功しているか確認する時にはテスト広告を使った方が良いです。
今回は、その理由とテスト広告を表示する方法を紹介します。
はじめに
先日紹介したAdMobメディエーションをUnityアプリに導入する方法はこちらの記事で紹介しています。
https://clrmemory.com/unity/apps-admob-mediation/
テスト広告を実装する理由
まず、アプリのリリース前にテスト広告を表示した方が良いというのは理由があります。
一つ目は、「誤クリックを避けるため」です。
これはそのままの意味で誤クリックをしてしまうと、規約違反になってしまいます。
もし規約違反でペナルティを食らってしまうと、最悪の場合Googleアカウントまで停止させられる可能性があります。
当然、AdMobのアカウントも停止させられるので、AdMob自体が使えなくなってしまいます。
2つ目に、「広告の表示回数が正しく計測できない」というものがあります。
この問題がどのような影響を及ぼすかというと、単価や表示された回数、CTRなどまでがわからなくなってしまいます。
正しく計測するために、できればリリース前はテスト広告を使いましょう。
では、実際の実装方法の説明に入ります。
デバイスIDを取得する
AdMobのテスト広告は少し変わった実装方法になっています。まずは、テスト用デバイスのIDを取得しなければなりません。
先に前回の記事などを参考にしてAdMobを実装しておいてください。
実装が完了したらビルドし、Xcodeを起動しましょう。
実機を繋いでRunを押します。
アプリが起動すると、Xcodeのコンソール内に以下のように出力されているはずです。
私の場合は1番はじめに表示されていました。
画像で指定している「テスト用デバイスのID」に書かれているIDをコピーしておきましょう。
これでデバイスIDの取得は完了です。いよいよテスト広告の表示方法へ入ります。
テスト用のコードを作る
AdMobのテスト広告にはスクリプトを少しだけ書き換えなければなりません。
前回使ったコードに以下のようなものがありました。
このようになっているので、14行目を編集します。
14行目のAdRequest.Builder()と.Build()の間に. AddTestDevice(“取得したID”)を追加してください。
後は再度ビルドし、実機でテストすれば良いだけです。
成功していれば以下の画像のような広告が表示されます。
正しく表示されましたか?
まとめ
今回はiPhone6でテストしました。
エミュレータや他の実機でのテストは未確認です。
他の端末の場合も同じような方法で、テスト広告を表示することができるかと思います。
また、Android版の導入方法も記事で書く予定です。
広告を実装する時は、誤クリックやおかしな表示回数を避けるためにテスト広告を実装しましょう。
他の広告サービスに比べると、かなりややこしい方法だったので備忘録を兼ねて記載しました。
是非お試しください。
ではまた。