今回は、GearBestから新登場した3Dプリンター「KOHON KH01」について紹介します。
300x300x400の大きなプラットフォームやデュアルZ軸を搭載した3Dプリンターで、PLAやABS・TPUなどのフィラメントに対応しています。
組み立ても簡単で便利そうだったのでチェックしてみてください。
もくじ
はじめに
今回紹介するアイテムは「KOHON KH01」という3Dプリンター。
こちらは、いわゆる「熱溶解積層タイプ」の3Dプリンターです。
私が購入した「Creality3D CR-10S」と同じですね。
こちらはGearBestで購入するとちょっと安くなっていました。
私自身RepRap系の3Dプリンターしか使ったことがないのですが、音が大きめで温度を安定させにくい代わりに、パーツのメンテナンスやアップグレードがしやすいという特徴があるらしいです。
実際に、3Dプリンターのアップグレードパーツを3Dプリンターで作るという面白いことができちゃいます。
大きなプラットフォーム
KOHON KH01のポイントは「300x300x400」の大きなプラットフォーム。
私が持っているCR-10Sと同じサイズなのですが、やはり大きなプラットフォームは便利です。
単純に大きなものが作れるというだけでなく、複数のオブジェクトを一度に造形することができるという利点もあると思っています。
例えば、「A」と「B」を組み立ててパーツとして使うような場合、プラットフォームが小さいと「Aが完了してからBを実行」という手間がかかります。
さらに、Aの造形物を取り外す際は、一度ビルドプレートの温度を常温に戻す必要があるため、Aが完了したらすぐBを作り始めるということはできません。
そういった点からも、大きなプラットフォームは便利だと思っています。
組み立てが簡単
KOHON KH01の組み立ては超簡単。
コントロールボックスやヒートベッドなどは組み立て済みの状態で配送されてくるっぽいので、ユーザーはネジをはめたりケーブルを挿すだけ。
画像には書かれていませんが、XYZ軸のエンドスイッチやエクストルーダー部分のステッピングモーターにもケーブルを差し込む作業が必要だと思います。
この辺もCR-10Sと同じですが、慣れていれば30分かからないくらいで組み立てられるのではないでしょうか。
私自身、初3DプリンターだったCR-10Sも簡単に組み立てられました。
レイヤーの厚さ
KOHON KH01の造形可能レイヤーサイズは「0.1~0.4mm」
この値は細かいほど積層痕(横線)の目立たないきれいな造形ができるということ。
ちなみにCR-10Sは「0.06~0.4」となっています。
細かくすればするほど造形に時間がかかるので、0.1でも十分だとは思いますが、きれいな造形を目的とした方は注意してください。
デュアルZ軸を搭載
正直一番驚いたのがデュアルZ軸
Z軸の移動を左右のモーターから制御することで、より正確な造形が可能になっています。
格安3DプリンターのZ軸は1つというイメージがあったので驚きました。
フィラメントセンサー搭載
KOHON KH01は、造形中フィラメント(素材)が尽きてしまった場合にエラーを吐き出す「フィラメントセンサー」を搭載しています。
基本的な用途はフィラメント切れによる造形失敗防止ですが、過去に紹介した複数フィラメントを使った造形などでも使えるので参考にしてみてください。
ノズルにライトがついている
これについてはCR-10Sについていない機能なのでよくわからないのですが、KOHON KH01のノズル部分にはLEDライトがついており、造形中に明るくできるようです。
実際に3Dプリンターを使っていると、ノズル部分が影になってしまい、細かい部分が暗くて見えづらいということはよくあります。
自作でライトのマウントを作ったりしていたのですが、デフォルトで明るさ対策が施されているのは便利ですね。
コンセントプラグに注意
GearBestなど海外のショッピングサイトで商品を購入した場合、コンセントプラグの形状に注意してください。
KOHON KH01の購入時に選べるプラグは「USプラグ」と「EUプラグ」
日本では使えない形状の場合は変換コネクタが必要になるので注意してください。
また、電圧にも注意。
コンセント形状があっていても、電圧が「110V」で使えるものでないと、正しく動作しないっぽいので購入前に確認してみてください。
CR-10Sには電圧を選択するスイッチがあったのですが、KOHON KH01にもあるかは不明。
対応フィラメント
KOHON KH01に対応しているフィラメントはこちら
- PLA
- ABS
- TPU
- Carbon Fiber
この中で私が使ったことのあるフィラメントは「PLA」と「ABS」
基本的な用途なら、この2つが対応していればOKだと思っています。
TPUは柔らかいフィラメントですね。
その他に「PETG」や「ナイロン」「Wood」など、フィラメントには様々な種類があり、それぞれ設定温度や素材の特徴が変わってきます。
まとめ
今回紹介した「KOHON KH01」は、コスパが高く造形可能サイズが大きな3Dプリンターでした。
価格も比較的安いので、初3Dプリンターとしてもよいかもしれませんね。
参考にしてみてください。
ではまた。