【Karabiner-Elements】HHKB風の矢印キーを設定するカスタマイズ!-

今回は、Karabiner-Elementsを使って「Macの矢印キーをHHKB風にする方法」を紹介します。

 

具体的には、任意のキーを押しながら特定のキーを押した時に「矢印の上下左右を入力する」ようにしました。

どのキーを変更するかは、キーボードによって使いやすいキーを設定できるので、ぜひチェックしてみてください。

はじめに

 

今回紹介する内容は「Karabiner-Elements」というアプリケーションを使って、HHKB風の矢印キーを再現する方法です。

今回のカスタマイズでは、Xiaomi メカニカルキーボードをを使ってみました。

 

 

キーの配列や数によって、どのキーを矢印キーにすると使いやすいかが変わってくると思いますので、各自キーを調整してみてください。

ではまず、Karabiner-Elementsのインストールから行なっていきましょう。

 

Karabiner-Elementsをインストール

 

Karabiner-Elementsは、以下のページからダウンロードできます。

すでにインストールが完了している方は飛ばしてOK!

 

GitHub - tekezo/Karabiner-Elements: Karabiner-Elements is a powerful utility for keyboard customization on macOS Sierra (10.12) or later.

 

インストールが完了すると、Macのメニューバー(ステータスバー)に四角いアイコンが表示されました。

Karabiner-Elementsの導入はこれだけで完了です。

 

デバイスを設定

 

今回の方法では「Xiaomi Yuemi メカニカルキーボード」を使ってカスタマイズを行なっていきます。

Karabiner-Elementsのアイコンをクリックし「Preferences...」を選択すると、以下のようなウィンドウが表示されたと思います。

 

20180313152921

 

この中から「Devices」を選択しましょう。

 

20180313152934

 

このようなウィンドウが表示されたら、キーを変更したいデバイスにチェックを入れます。

これだけで、Karabiner-Elementsの設定を反映するデバイスが設定できました。

 

complex_modificationsを表示する

 

続いて、Karabiner-Elementsのカスタマイズを追加する「complex_modifications」フォルダを開きましょう。

ターミナルを開き、以下のようなコマンドを実行してください。

 

sudo open ~/.config/karabiner/assets/complex_modifications

 

complex_modificationsフォルダが表示されるので、テキストエディタなどを用いて「.json」ファイルを新規作成しましょう。

名前は、自分でわかりやすいものでOK

 

今回は「hhkb_arrows.json」というファイルを作成してみました。

 

20180316133507

 

この中に、Karabiner-Elementsをカスタマイズするコードを追加していくわけですね。

 

jsonを作成する

 

では実際に、Karabiner-Elementsのカスタマイズ用コードを追加していきましょう。

今回は、右Shiftキーを押しながら「[」「'」「/」「;」キーを押すことで、それぞれ「上」「右」「下」「左」になるようカスタマイズしました。

 

実際のコードがこちら!

 

{
  "title": "矢印キーをHHKB風にする",
  "rules": [
  {
    "description": "右Shiftをfnに変換",
    "manipulators": [
    {
      "from": {
        "key_code": "right_shift"
      },
      "to": [
      {
        "key_code": "fn"
      }
      ],
      "type": "basic"
    }
    ]
  },
  {
    "description": "右Shift + [ で上矢印",
    "manipulators": [
    {
      "from": {
        "key_code": "open_bracket",
        "modifiers": {
          "mandatory": ["fn"]
        }
      },
      "to": [
      {
        "key_code": "up_arrow"
      }
      ],
      "type": "basic"
    }
    ]
  },
  {
    "description": "右Shift + ' で右矢印",
    "manipulators": [
    {
      "from": {
        "key_code": "quote",
        "modifiers": {
          "mandatory": ["fn"]
        }
      },
      "to": [
      {
        "key_code": "right_arrow"
      }
      ],
      "type": "basic"
    }
    ]
  },
  {
    "description": "右Shift + / で下矢印",
    "manipulators": [
    {
      "from": {
        "key_code": "slash",
        "modifiers": {
          "mandatory": ["fn"]
        }
      },
      "to": [
      {
        "key_code": "down_arrow"
      }
      ],
      "type": "basic"
    }
    ]
  },
  {
    "description": "右Shift + ; で左矢印",
    "manipulators": [
    {
      "from": {
        "key_code": "semicolon",
        "modifiers": {
          "mandatory": ["fn"]
        }
      },
      "to": [
      {
        "key_code": "left_arrow"
      }
      ],
      "type": "basic"
    }
    ]
  }
  ]
}

 

実際の動作は以下の通り。

 

  1. 右Shiftを「fn」に変換
  2. fnを押しながら「[」で上矢印
  3. fnを押しながら「'」で右矢印
  4. fnを押しながら「/」で下矢印
  5. fnを押しながら「;」で左矢印

 

変換するキーは、キーボードの配置によって使い分けてみてください。

 

Complex Modificationsを追加

 

最後に、先ほど作成した「hhkb_arrows.json」のルールを追加していきましょう。

Karabiner-Elements > Preferences... > Complex Modifications

を開いてください。

 

20180313153742

 

左下に「Add rules」というボタンがあるのでクリックすると、Karabiner-Elementsに追加されているルールが表示されたかと思います。

表示されたルールの中に「hhkb_arrows.json」で設定したものがあるので「Enable All」をクリックしましょう。

 

20180316133522

20180316133524

 

こんな感じで、選択したルールが追加されたらOK

実際にキー入力してみると、右Shiftを押しながら特定のキーを押すと「矢印キー」に変換されたはずです。

 

あとは、HHKBっぽく矢印を操作してみてください。

 

まとめ

 

今回紹介した方法を使えば、普通のキーボードに「HHKB」風の矢印キーを追加できるようになりました。

本来のHHKBとは違い、キーの配置や「Command + 矢印」のような使い方ができないのが難点ですが、過去にHHKBを使っていて、特殊矢印キーに慣れている方はカスタマイズしてみてください。

 

ではまた。

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